フィジーの物価は安い?リゾート地の飲食代はちょっとお高め

フィジーの青果市場

海外リゾートとしても人気のフィジーですが、旅行の際に気になるのが物価ですよね。フィジーの物価は総合的に日本よりも安いです。本島で地元の人と同じように暮らせば、日本の半分程度の生活費で暮らせるでしょう。

しかし、観光客が多いリゾートなどでは物価は大きく変わります。ここでは、それぞれの具体的な物価をご紹介します。

フィジーの経済・物価事情

フィジーの通貨は「フィジードル」です。過去1年間の1フィジードル推移は日本円で48円台から54円台になっています。フィジーは発展途上国ですが、2017年の経済成長率は3.8%と、オセアニアの諸島では安定的な経済成長を示しています。経済情勢は比較的安心できそうです。

フィジーの物価が安いといわれる一番の要因は、その人件費の安さにあります。2019年現在のフィジーの最低時給は3.17フィジードル。日本円にして200円弱です。それゆえ、交通やサービスなどは全体的に安い傾向にあります。

フィジーの物価はエリアによっても違いが見られます。離島やリゾートエリアなどは比較的物価が高く、その一方でナンディやラウトカなどのローカルな地域の物価は安いという傾向です。アクティビティや観光地の入場料など、旅行者と在住者で値段が違うところもあります。

日本とフィジー本島の物価を比較!

ここからは、私たちがフィジーを訪れたとき何に出費するかを考えながら、具体的に物価を比較してみましょう。まずは、フィジーの一般的な商品・サービスの物価から見ていきます。

交通費【安い】

フィジーのバス

フィジーには鉄道がなく、主な交通機関はバスかタクシーです。都市部ではバスの初乗りは0.7ドル(40円前後)です。なお、バスに乗る際はeTransportというプリペイド式のバスカードが必要になります。

タクシーの初乗り料金は通常1.5ドル(80円前後)、深夜の初乗りは2ドル(100円前後)になります。10km走っても600円〜700円程度ですので、日本と比べるととても安いですね。

ただし、ナンディ国際空港に止まっている黄色いタクシーは、エアポートチャージが入るため初乗り料金が5ドルとなります。

食料品【国産商品は安い】

市場で売られている卵

フィジーには、地域密着型のローカルスーパーがいくつかあります。日本より高めだと感じるのは、牛乳や精肉、卵、コーヒー、チョコレートなど、主に輸入に頼っている商品。お米は、品質はともかく値段は日本に比べ半額程度で手に入ります。

なお、スーパーマーケットに行く際はショッピングバッグを持っていくことをおすすめします。購入商品を入れるビニール袋は有料で、2019年12月までは1枚20セント、2020年1月からは50セントかかります。

フィジーで採れる野菜や果物は、地元のマーケットで買うのが一番安いでしょう。特に、パパイヤやマンゴー、パイナップルなどのトロピカルフルーツは破格の値段にも関わらず、完熟していて感動するほど美味しいので、ぜひ味わってみてください。例えば、パパイヤは4〜5個で5ドル(250円前後)ほどで売っています。

外食費【比較的安め】

フィジーの食堂でのご飯

現地の人に人気のローカルフード店は、インドカレーや中華料理の食堂などが代表的です。ボリュームたっぷりの定食が5ドル(250円前後)くらいから食べられます。バーガーキングやマクドナルド、フィジー独自のファストフード店もあります。

しかし、フィジーには安くて美味しい“フィジーならではの”ご当地グルメはあまり多くありません。家庭料理は家で食べるものという意識が強いためです。フィジーの伝統料理が食べたい時は、料金はやや高くなるものの、リゾートホテルや観光客向けのレストランへ行くのがおすすめです。

ファッション【安い】

カラフルな布

フィジーは衣料品の輸出国ということもあり、Tシャツは数ドル程度から売っています。ブラシャツ(アロハシャツ)や南国風のワンピースなどは15ドル〜30ドルほどで購入できます。

また、フィジーでは、南国らしい民族衣装を仕立ててもらうことも可能です。オーダーメイドながら、料金の相場は25ドル〜40ドル程度と驚きの安値です。早ければ1日で出来上がるところもあるので、記念に一着作ってもらってはいかがでしょうか。

娯楽・スポーツ【安い】

卓球台

フィジーは娯楽やレジャーの料金は安いようです。映画のチケットは8.5ドル(450円前後)で、タイミングによっては日本公開前の作品を上映されていることもあります。

スバにあるフィジー博物館の入場料は大人が10フィジードル(500円前後)、小人が5フィジードル(250円前後)です。

通信費【比較的安め】

ボーダフォンショップ

フィジーでは、無料Wi-Fi完備のホテルは多いものの、公共のフリーWi-Fiはあまりあてにはできません。スマホやパソコンを使用したい場合は、現地SIMを購入するか、ポケットWi-Fiを使用することをおすすめします。

例えば、現地の通信会社Digicelの旅行者用SIMの値段は、以下の通りです。

  • 7日間有効で4GBのデータプラン…29ドル(1500円前後)
  • 30日間有効で5GBのデータと100分のフリーコールが入ったプラン…49ドル(2500円前後)
    ※DigicelのSIMカードではテザリング機能が使えませんのでご注意ください。

ドコモなど大手キャリアの料金と比較すると、フィジーの通信費はお手頃といえそうです。

リゾート地の物価は本島と大きく違うので注意!

ホテルや食事がついたパッケージツアーでフィジー旅行に行く人も多いと思います。しかし、ツアーパッケージに追加して、スパなどを体験したり、アクティビティに参加したいという人もいるでしょう。フィジーは物価が安いイメージがあるかもしれませんが、リゾート地の物価は日本と同程度か高く感じることもあります。カテゴリー別に詳しく見てみましょう。

食事【比較的高め】

ホテルの朝食

リゾート地の飲食代やカフェ代は、日本と同額程度かそれ以上になることが多いです。ちょっとしたランチでも20ドル〜30ドルかかることは少なくありません。

宿泊【割安〜超高級まで】

リゾートホテル

フィジーは世界屈指のマリンリゾート地であり、様々なタイプのリゾートホテルが揃っています。隠れ家リゾートをコンセプトにしているホテルでは宿泊代が1泊数十万円になるところも。海外セレブがお忍びで訪れるリゾートなどもあるようです。

一方、人気のリゾートホテルの多くは、1泊2万円代から泊まれるところが多く、日本の観光地と比較すると、かなり割安感を感じます。星付きのリゾートでは、プールやキッズ向け施設、スパなど、リゾートホテルの設備も整っています。ホスピタリティ溢れるサービスにも高い満足感を得られることでしょう。

美容【比較的安め】

フィジーはエステやスパ、マッサージにも定評があります。せっかくリゾートに来たからには、スパ体験もたっぷり楽しみたいと思う女性は多いでしょう。

リゾートホテルに併設しているスパは、1時間程度の施術で160ドル〜350ドル(8,000〜17,500円)の予算で受けることが可能です。

アクティビティ【日本と同程度】

観光立国であるフィジーはアクティビティも豊富。フィジーのアクティビティは、人気のダイビングやクルージングから、最近注目のSUP、絶景スカイダイビングまで、マリンスポーツを中心に数多く用意されています。

体験ダイビングは200ドルほど、気軽に行ける半日クルーズは150ドル程度から参加可能です。予算に応じて、自分にぴったりのアクティビティを探してみてください。

賢く節約してフィジー旅行を楽しもう

ショッピングやアクティビティなど、フィジー旅行には魅力がたくさん。せっかくリゾートに来たからには目一杯楽しみたいけど、予算が心配……という人は、思い切って贅沢するところを決め、それ以外はなるべく切り詰めるように意識してみましょう。

1週間以上の滞在なら、食料品はマーケットやスーパーでまとめ買いするなどすれば節約になります。お土産はスーパーで探せば大幅な節約になりそうです。移動も国内線やフェリーではなく、バスやタクシーをうまく使えば交通費も削減できるでしょう。

また、支払い方法にも注意が必要です。クレジットカードを使用する際は、平均3%程度の手数料(surcharge)が発生します。お支払いの前に手数料を確認しましょう。

総合的に日本よりも物価の安いフィジーですが、旅行中はついついお財布の紐も緩みがちなので注意が必要です。日本に帰ってから焦ることのないよう、予算管理も忘れずにしっかりしておきたいですね。

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