美しい海と豊かな自然に触れながら一年中リゾート気分が味わえるフィジーは、ハネムーンやバカンスに人気の国。公用語に英語を採用していることもあり、近年では語学留学の行き先としても注目を集めています。そんな常夏の国フィジーが位置する場所や代表的な島の地理的特徴をご紹介します。
目次
フィジーの場所
フィジーは、南太平洋に浮かぶ大小の島が集まった島嶼国です。オーストラリアの東側、ニュージーランドの北側に位置しており、東京からは7,000km以上離れています。日本より3時間早く日の出を迎え、サマータイム時の時差は4時間になります。
フィジーの地理的特徴
フィジーの正式名称は「フィジー共和国」といい、火山島やサンゴ礁で形成された330以上もの島々の総称を指しています。総面積は約1万8,270平方kmで、日本の四国ほどの大きさといわれています。
火山性の険しい山が多く平地が少ないことが特徴で、島全体が熱帯雨林で覆われています。青く透き通る海の下には、フィジーが誇る色鮮やかなソフトコーラルや豪快なハードコーラルが幻想的な世界を作り出し、世界的屈指のダイビングスポットが数多くあります。
フィジーの代表的な島
ビチレブ島
フィジー全体の50%以上を占めるビチレブ島には人口の70%近くが集結しています。国の重要機関もビチレブ島に集中しており、 経済や人々の生活の中心になっています。島の南東部に首都スバが置かれ、西部には観光の拠点であるナンディ国際空港があります。
バヌアレブ島
ビチレブ島の北東に位置するバヌアレブ島はフィジーで2番目に大きい島です。ビチレブ島からは飛行機またはフェリーで行くことが可能です。北部にランバサ、南部にはサブサブなどの代表的な都市があります。ビチレブ島に比べるとリゾート開発はそこまで進んでいないため、手がつけられていない状態の原生林の熱帯雨林やサンゴ礁を思う存分楽しむことができます。
タベウニ島
フィジーで3番目に大きいタベウニ島は、バヌアレブ島の隣に位置し、その大きさは幅10km、長さ40kmほど。かつて島の中央部に日付変更線が通っており、今では日付変更線跡地が観光名所にもなっています。
海岸沿いに高級リゾートが点在する一方、島全体の3分の1を 国立歴史公園が占めており、多種多様の植物が作り出すジャングルが豊富なことから、「ガーデンアイランド」という通称で親しまれています。フィジー系の現地民も多く居住しており、昔ながらの生活を垣間見ることもできるでしょう。また、フィジーの国花であるタンギモウジアは、このタベウニ島でしか見ることができません。
カンダブ島
ビチレブ島から飛行機で50分程度南下すると、フィジーの知られざる秘境といわれるカンダブ島があります。東西に細長く伸びるカンダブ島は、幹線道路や大きな町の開発がほとんどされていないため、リゾート地とは一味違うアットホームな雰囲気を人里離れた大自然の中でじっくり満喫することができます。世界的に有名なダイビングスポットであるグレート・アストロレイブ・リーフへのアクセスの拠点にもなっています。
ママヌザ諸島とヤサワ諸島
ナンディ空港から最も近い離島がママヌザ諸島です。フェリーや軽飛行機でのアクセスがあり、ビチレブ島から日帰りで訪れる観光客も多くいます。ほとんどの島が丸ごとリゾート地になっていて、白い砂浜に青い海といった典型的な南国リゾートの雰囲気にどっぷり浸かるには最適の場所です。フェリーで無人島に日帰りで訪れることもできます。初心者でもシュノーケリングやダイビングを楽しめるスポットもあり、家族連れにも人気です。
ママヌザ諸島の北には、火山性の島が連なるヤサワ諸島があります。ヤサワ諸島にはママヌザ諸島より多くの手つかずのビーチや熱帯雨林が残されており、隠れ家的リゾートや経済的なロッジは世界中のセレブやバックパッカーを魅了し続けています。
日本からのアクセス
直行便
2018年より、東京からフィジーの玄関口であるナンディ国際空港への直行便が就航し、日本からのアクセスはとても便利になりました。 現在、フィジーエアウェイズによる成田ナンディ間の直行便は週に3便就航しています。日本からのフライト時間は片道約9時間です。
乗り継ぎ便
乗り継ぎ便を利用する場合、 航空会社によって香港、オーストラリア各都市などを経由することになります。乗り継ぎ時間を含めると日本からフィジーまでの飛行時間は約15時間〜20時間になります。
フィジーで非日常を満喫しよう
真っ白な浜辺で穏やかな風に吹かれながらリゾート気分を味わうのもよし。都会の喧騒から離れて未開の自然に身を委ねてのんびり過ごすのもよし。フィジーの魅力は、美しい南太平洋の海と色鮮やかなサンゴ礁や豊かな熱帯雨林に加えて、それぞれの島が持つ地理的・文化的特色で訪れる人のあらゆる目的や欲望を満たしてくれるところにあります。日本からの直行便も就航し、アクセスがさらに便利になった南太平洋の楽園フィジーへ、日頃は味わうことのできない非日常を求めに訪れてみてはいかがでしょうか。